2015年12月29日火曜日

Haiku: sky

見ていると飽きない空ですが
時々は何も答えてはくれないことへの無関心さに
失望感のような物を感じることもあります

───☆

何も言わない空の深い色合いに
少しぞっとする物さえ感じて

☆-- Haiku --☆

how indifferent
high up in the sky
terrifying blue

☆-- 俳 句 --☆

ぞっとする空の蒼さの無関心

zotto-suru sora-no aosa-no mukanshin


それでも空に
憧れる気持ちは変わりません

Haiku: mother

若くして亡くなった母の夢を
時々見ることもあります
大概は楽しい母の様子なのですが

起きた時には会えない寂しさに
満たされることもあります

───☆

冬の朝に亡き母の夢を見て
冷たい涙を感じて

☆-- Haiku --☆

Winter wind
Chilly with tears
My gone mother, dreamed of

☆-- 俳 句 --☆

亡き母の夢まだ凍むや目覚め時

nakihahano yumemada shimuya mezame-doki


いつになっても
自分は母親の子供だったことを思います

Haiku: agony

人の苦しみはいつなくなるのだろうと
茫然としてしまうこともあります
苦しみの果てにたどり着きたいといつも思うのですが
凡人の自分には難しいようです


───☆

永遠に降り続くような雪の中でも
自分の苦しさを消せなくて

☆-- Haiku --☆

my agony, hellfire
everlasting snow possibly not
extinguish it

☆-- 俳 句 --☆

雪にさえ止まぬは僕の業火なり

yukinisae yamanuha bokuno gouka-nari


自分の強欲には我ながら呆れてしまいます

Haiku: white chrysanthemum

こちらが予期しなかった出会いというものもありますね
その時の驚き、嬉しさを覚えていたくて
俳句にすることもしばしあることです


───☆

とある旅館に泊まった朝のこと
何気なく覗いた中庭に白い菊が咲き
朝の陽ざしがこぼれていて

☆-- Haiku --☆

white chrysanthemum with brightness
of morning sunlight
may Buddha be appeared


☆-- 俳 句 --☆

白菊や籠れる朝日仏の座

shiragiku-ya komoreru asashi hotokenoza


何気ない物の上に神聖な物を
見ることがありますね